プロレスには、マスクはぎデスマッチなるものがある。
死力を尽くした結果、負けたほうが覆面を剥がされて、
素顔を白日の下にさらされる、というものである。
はがされたほうは両手で顔を覆って、
世も末、とばかりに身をよじって恥ずかしがるのである。
そのデスマッチに参加するだけの技量を身につけるために、
今日はおなじことを反復。
マスクはぎの練習を重ねたあと、後輩たちは
NHG空(えぬ・えいち・じー・くう)をはがされて、
大いに恥ずかしがった(かなあ)。
プロレスのリングにあがるレスラーだって、
なにも素顔がみっともないから覆面するわけでなく、
むしろハンサムな選手ばかりである。
ではなにを隠したかったか。
それは慈善とか、修徳とか、
右手のしていることを左手に知らせてはいけないという考えのもとに
していることだろうと思う。
だからそのマスクをはがさないで、2時間空道の稽古にいそしむ。
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