コンタクト競技なので、油断はよくないですが、
疲れているとき、闘いたくない、などと考えているときでも、
空道の道場へ行くと、楽しい。
ひとより強いことや優れていることを証明することが
まったく念頭にない場所だからではないかと思います。
スパーリングでパンチをよけたりあてたりとか、投げることができたりとか、
関節技を決めることができた、というのは
技術の熟達という点ではすばらしいことです。
でも、それよりは
全力を尽くして取っ組み合ったあと、
ともに笑い合う友がいるということが
ぼくたちを強くする、——もしくは癒やしてくれるのではないかと思います。
もうこれ以上の苦しみや傷を与えられたら立ち上がれないかもしれないと、
そう思うときこそ、空道の道場と、仲間はいるのではないか。
悲しみを知らない人はいない。
でもたくさん知っている人がいる。そのひとは、優しくなれる人だろう。
0コメント