8月に観た映画は17本、漫画と小説をあわせて7冊である。
まずは映画。
1「恐怖のメロディ」(1972年、クリント・イーストウッド監督)
ラジオDJのデイブは、同じ曲をリクエストするエベリンと行きつけのバーで出会う。出会いは偶然ではない。「後腐れない関係」だと言うエベリンの誘惑に負けたデイブは一夜を共にしてからつきまとわれる。
2「デイ・アフター・トゥモロー」(2004年、ローランド・エメリッヒ監督)
南極の氷河を研究する古代気象学者の教授は、氷河期の再来を予見する。危機を訴えても「温暖化なのに氷河期?」などと多くの人に相手にされない。けれどやがて巨大な竜巻などの猛威が世界中を襲う。
3「父と暮らせば」(2004年、黒木和雄監督)
広島に落とされた原爆で父を亡くした美津江は、自分だけが生き残ったことに負い目を感じて生きてきた。勤務先の図書館で知り合った木下の好意に気づいているのに、幸せになることへの罪悪感で踏みだせない。美津江の前に幽霊となって姿を現した父は、ふたりの恋を成就させようと娘の心を開かせようとする。
4「夜のピクニック」(2006年、長澤正彦監督)
夜通し80kmを歩き通す歩行祭に、高校三年生の甲田貴子は、一度も話したことのない同じクラスの西脇融に話しかけることを目的にして参加した。二人が互いに意識しあっているのに気づいている同級生は気を回すが、貴子はうざったい。
5「ジョーカー」(2019年、トッド・フィリップス監督)
アーサー・フレックは派遣ピエロとしてわずかな金を稼いで母と暮らしている。彼は緊張すると笑いだす発作のため精神安定剤を手放せない。アーサーの夢は一流のコメディアンになることだ。けれど次第に自分にも他人にも押しつぶされて犯罪を犯す。
6「金子差入店」(古川豪監督脚本)
金子真司は刑務所の受刑者へ差し入れを届ける差入店を営んでいる。けれど仕事のせいで息子がいじめられているとわかって学校へ乗りこむ。教師たちはわかってくれない。「もう俺こんな仕事やめるわ」と打ち明けると、妻は「あんたはすごいことをしているんだ。間違っているのは私たちじゃない。世間のほうだ」と勇気づけた。
7「走れ自転車」(2008年、イム・ソンウン監督)
大学生のハジョンは、一家で引っ越した日に古本屋で働くスウクに一目惚れをした。でもスウクは素っ気ない。彼には恋人がいることがわかる。事故で植物状態になった彼女に、彼は重い責任を感じていた。
8「ひまわり」(1970年、ヴィットリオ・デ・シーカ監督)
第二次世界大戦中、ジョバンナはアントニオと結婚する。夫を徴兵から守るために芝居をしたものの、見破られてアントニオはソ連戦線に送られる。終戦後戻らない夫を探して、ジョバンナはソ連に向かう。雪が溶けたあと、広大なひまわり畑が広がっている。
9「理想郷」(2023年、ロドリゴ・ソロゴイェン監督)
フランス人の夫婦アントワーヌとオルガは、スペインの山岳地帯の村に移住する。自然の風景が壊れると風力発電所の誘致に反対したことから、金になると考えていた村人たちの反感を買う。意地悪は次第にエスカレートする。
10「ウォーターワールド」(1995年、ケヴィン・レイノルズ監督)
未来の地球は、温暖化により北極・南極の氷が溶けて海洋惑星となった。一人で海を旅する男はえらを持つミュータントである。島へ立ち寄ると生き残った人類に捕らえられてしまう。
11「花まんま」(2025年、前田哲監督)
加藤俊樹に、妹のフミ子が婚約者に会わせたいと言ってきた。大学の助教授で素性もよく、人柄も良さそうだけれど、なんだかいやだ。両親を亡くしてから、俊樹は妹を守ってきた自負がある。簡単に他人に渡せない。
12「デンジャラス・ベスティ 危険な再会」(2018年、ジョン・マーロウスキー監督)
仕事も家庭も充実している女性のもとに、SNSで繋がっていた高校時代の親友が久々に訪ねてきた。その親友と恋人の兄弟は、彼女のオフィスで強盗殺人を働いた犯人だった。
13「ソウルメイト」(2023年、ミン・ヨングン監督)
アン・ミソとコ・ハウンは⼩学⽣からの親友で絵を描くのが好きだ。ミソがバイトしているライブハウスへ、ハウンがボーイフレンドのジヌを連れてくる。ジャニス・ジャプリンのボギアンドマギーを歌うミソに、ジヌは目が放せない。それから三人で行動するようになるけれど、だんだん亀裂が生じる。
14「希望の灯り」(2018年、トーマス・ステューバー監督)
ドイツ郊外の大きなスーパーマーケットに、クリスティアンは在庫管理係として働きはじめた。違う部門で働く年上の女性マリオンが、クリスティアンに声をかけてきて、クリスティアンは恋心を抱くが、彼女は結婚していた。
15「監視者たち」(2014年、チョ・ウィソク、キム・ヒョンソク監督)
ハ・ユンジュは警察大学を卒業して最初の配属を決める実地試験を地下鉄の車中で受けた。携帯の連絡網と監視カメラ網を使って警察は捜査する。優れた記憶力でユンジュは凶悪犯の行動監視を専門とする班に合格する。
16「ペギー・スーの結婚」(フランシス・フォード・コッポラ監督)
夫のチャーリーは浮気ばかりして家庭を顧みなかったからペギー・スーは離婚することにした。羽目を外すため同窓会に出かけた彼女は、懐かしい旧友に囲まれて興奮のあまり気を失う。すると、目覚めた彼女は、25年前の高校時代に戻っていた。
17「居眠り磐音」(2019年、本木克英監督)
坂崎磐音は、江戸詰を終えて故郷の豊後関前藩へ二人の友といっしょに帰ってきた。翌朝、おじに妻の付議を吹き込まれた友が妻を殺したことを知る。
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紙媒体。
1)素晴らしい世界 新装完全版 (浅野いにお著)
2)11の物語(パトリシア・ハイスミス著)
3)ネット狂詩曲(劉震雲著)
4)女のカーブ(ウラモトユウコ著)
5)椿荘101号室(ウラモトユウコ著)
6)七つの大罪(岡崎琢磨、カモシダせぶん、川瀬七緒、中山七里、七尾与史、三上幸四郎、若竹七海著)
7)ツミデミック(一穂ミチ)
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毎週火曜日、金曜日と週に二回、空道の定時稽古を二時間ずつ、
週末十キロのロードワークはこなす。
空道の定時稽古でなにをしているかは、
トップぺージにリンクを張ったInstagramやFaceBookをごらんください。
こうしたぎっしりのスケジュールは、
ともかく、毎日の自分の時間を
〈他人がなにをしているか窃視・盗聴したい〉といった
ありふれたこっけいな行動に割くに陥ることを防ぐ効用はある。
多くの人が、他人がなにをしているかばかり知ろうとして時間を空費してしまう。
若いころはそれでいいのかもしれないが、
やがて自分に何も残っていないことに気づいてがく然とするときがくる。
ぼくがそうでした。
だから自分の内面に目を向けるのだ。
なにもしらない源泉は、自分のうちにもあると思うのだ。
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