今日火曜は、18時から20時まで
静岡市内で空道の稽古をした。
たのしい! と思える動きができたらそれでいい。
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さて5月に観た映画は次の15本である。
1 小さいおうち(2014年 山田洋次監督)
昭和十年、女性は田舎から東京へ出て、
赤い瓦屋根の小さいおうちで女中をする。
その家の奥さんが、夫の部下の青年へと傾いていくのを
間近で目にする彼女の気持ちは。
2 偽りのないhappy end(2021年、松尾大輔監督)
妹が行方知れずになってしまった二人の女性が、妹の行方を追う。
3 ひとりぼっちじゃない(2022年・監督脚本・伊藤ちひろ)
人とうまく関われない歯科医の男はマッサージ店で働く女性に恋をする。
しかし彼女は部屋に鍵をかけず、いろいろな男性に身を委ねるひとだった。
4 勝手にふるえてろ(2017年・監督大九明子)
これが文学だ、と思った。当人は真剣に悩んでいるのに、
周りからすると狂気と思えるほどの行動だから茶化される
「そんなの悩むと思わなかった」
5 市子(2023年・戸田彬弘監督)
市子は三年間暮らした恋人からプロポーズを受けると逐電してしまう。
市子は恋人に隠していたことがあって、自分を慕ってくれるひとを
利用しても生き延びようとする。
6 春画先生(塩田明彦原作完読脚本)
喫茶店で働く女性は、春画を研究する中年の男性先生から声をかけられる。
春画の鑑賞を学びながら先生に恋心を抱く。
先生を好きすぎて、女性がフライング・クローズドガードのように
飛びつくのが印象的だった。
7 僕の姉ちゃん(監督脚本吉田善子)
十話を一気に観る。姉にすら「無難な(平凡な)男」といわれる青年が、
姉から女性の心理や行動を教えてもらう。
8 私をくいとめて(監督脚本大九明子)
主題歌・大瀧詠一「君は天然色」
頭の中のもうひとりの自分、「A」と呼んできた男を、
空想のなかで初めて外見をつけてみたとき、彼女は叫ぶ。
「ちょうどいい!」
顔はそんなによくはないが酷くもない。お腹が少しだけ出ているけれど
太鼓腹というほどではない。
9 はざまに生きる、春(2023年、監督脚本葛里華)
コピーライターの女性が画家の男性を取材相手に選ぶ。
男性は、発達障害と正常のはざまだと思っていたら、
障害者手帳を見せられて彼女は少したじろぐ。
10 成れの果て(監督宮岡太郎)
姉が結婚を決めた男性は、昔妹にひどいことをしたやつだった。
妹は許せず、故郷に戻って復讐する。
男性は若いころどうしてひどいことをしたのか自分でもわからないとこぼす。
11 町田くんの世界(2019年、監督石井裕也)
主題歌・平井堅「いてもたっても」
自分のことは後回しにして、他人に親切にすることで頭がいっぱいな
町田くんをみていると、彼女は自分がだめ人間に思えてくると町田君に話す。
12 破戒(2022年、前田和男監督)
牛丸は幼いときに父から、部落出身ということは隠せと戒められる。
大人になった彼は学校の先生になった。でもいつかばれそうだ。
隠すんだけれど、暮らしているうち自ら出自を明かす。
13 青くて痛くて脆い(2020年、狩山俊輔監督)
大学で会った女子学生が「世界を変える、なりたい自分になる」を
標榜して作ったサークルは、拡大路線を取ると秘密結社になったり、
就活サークルに成り下がったりする。
傷つきたくない。怖いに決まってる。でももう一度。無視されるかもしれない。拒絶されるかも。それでもいい。もう一度。ちゃんと傷つけ。
14 オーバー・フェンス(2016年、山下敦弘監督)
家庭をかえりみなかった男は、離婚して故郷の函館に戻る。
職業訓練校に通って大工の見習いをしようかと考える。
仲間にキャバクラに誘われてへんな女性と出会う。
「私ぶっ壊れてるから」と話す女性に「俺はひとをぶっ壊したんだから、
俺のほうが悪い」と話す。
15 線は、僕を描く(2022年、小泉徳宏監督)
男子大学生はアルバイト先で水墨画を目にして泣く。
見ていた巨匠から弟子になれと言われて修業を始める。
住みこむと、巨匠の孫である同じ世代の女性がいてぶつかる。
主題歌はyama「くびったけ」
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ちなみに5月に読んだのは4冊。
1 三水曜日の情事(小池真理子著)
2 高宮麻綾の引継書(城戸川りょう著)
3 密室殺人事件(ミステリーアンソロジー)
4 リアル・スティール(リチャード・マシスン著)
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週末も変わらず、ペースが落ちるのを気にしながら10km走っている。
走っていると声はかけられないけど、
歩いていると声をかけられる。
「こんばんは」という年上の男性からのひとことに、
慌ててこんばんは、と口ごもりながら、最後の「んは」だけは
ちょっと声を大きく出せて、
背筋を伸ばして歩きだす。
生まれてからずっと、筋肉痛だった(そんなはずはない)。
悲しんでいるひとたちといっしょにに、
いつの日か、
いつの間にか、
傍観者が少なくなったねえと言って目を合わせたいと思う。
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