十代から二十代のころにかけて、
今思えばくだらないことだけれど真剣に悩んでいた。
一人で悩むと、考える。
どれくらいの人が、自分と同じくらい悩んでいるのだろうと。
たぶん、すべての人ではないかと今は思う。
生前の父に「ガキだなあおまえは」と言われたことがある。
当時は二十代後半だった。
父とは僕が二十五歳くらいから知りあったので
その歳を起点とすればそりゃあ、三歳か四歳だろうと
そのとき、ちょっとひねくれた考えをしてみた。
でも違うのだ。僕は今でも自分の未熟さを痛感するけれど、
当時はもっと幼かった。
去年9月に厚生労働省がした発表によると、
日本全国で100歳以上の高齢者は9万5119人だった。
ただし女性が88.3%だそうだが。男性の最高齢は磐田市の110歳で、
僕と同じ誕生日だった。同じ遠州、けれど56歳差。
本当に、寿命100年だとしたら、
会社などの組織に属している期間、
背筋と腹筋が弱いひとみたいに、
もちのような姿勢で椅子に座るよりも、
組織から外れてからも歩きまわって
思索にふけるほうが楽しそうだ。
会社、学校のなかにむりやり好きなことを見つけるよりも、
外へ出て、おもしろそうなものへ飛びこんでいきたいと思う。
今日で静岡西道場は現在の場所での定時稽古を終えた。
2013年1月、静岡北同好会が発足し、
静岡西道場と名前を変えて12年間お借りしてきた道場である。
今夜は2人だけで稽古をした。
去る人よりも残される人のほうが、
寂しいと感じるのではないかと僕は思ってきた。
今回の稽古場移転では誰も残されない。
立て続けに映画を二本観る。
「ケナは韓国が嫌いで」を劇場で観たのだけれど、
まだ観だりん! と思って帰宅してからちょっと前の映画
「恋は雨上がりのように」を観た。
宇宙人が攻めてこなくても、スパイが暗躍しなくても、
刑事が容疑者を追いつめなくても、
僕にはとても衝撃的だった。
近所のスーパーにいくと、ときどき鉢植えを買ってしまう。
食材を買いながら、なので鉢植えを抱えて歩いていると、
買い物客と目が合う。
〈すてきな異星人ですね〉
ストレリチア、という植物を買ったのは、
いいな、と思ってから三日後だった。
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