変化は緩やかながらすぐそこに

 先週、道場をお借りしている家主から

〈建物が老朽化により取り壊しになるため

 2025年3月末で賃貸契約は終わります〉という

メールをいただいて、

少し驚きはしたものの、

すべての部屋が埋まっていなかったりしていなかったし、

水道も「のまないでください」と書かれていることもあったりで

終末は想像できなかったわけではなく、

〈ああそのときがきた〉と感じた。

 まだ四か月も先だと思っているが、

たぶんあっという間に移転の日はやってくる。

 僕がおたおたしているのをみかねて、

仲間が移転先の候補についてあれこれ心を砕いてくれるが

最寄り駅から遠かったりなどして

すぐには見つかりそうにない。

 いずれにしても2025年の4月からは、

新しい場所へ静岡西道場は移転します。

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 9月中旬、数十年ぶりに映画館へ行って映画を見た。

〈侍タイムスリッパー〉である。

 先輩から勧められて、地元の浜松TOHOシネマズへ

朝一番の回のチケットを予約した。

 久しぶりに劇場で観る映画は、とてつもなく面白かった。

 感動はどれほどの影響を及ぼしたかというと

これを機に一週間に一冊物語に触れることに加えて、

週に3本以上は映画を観ようと企てたほどである。

 帰宅しては毎日のように映画を観つづける。

 一日中読書にふける。

 もちろん週に二回、空道の稽古を二時間して、

週に一度、ブラジリアン柔術の稽古に通い、

終末10km走る。

 映画や読書をするのは、

自分がどれだけふがいない人間かわかっているので

心をもっと成長させたいからだし、

スポーツをするのは、

時間の進行に逆らいたいからだ。

 ひごろ僕がしていることはおそらく、

人生を楽しむ、ようなことではないのかもしれない。

 もちろん誰かと話して、うわあっ楽しいなあっと思うことはある。

 でもそれは一週間に一度あるかないかくらいではないか。

 そんな機会は僕には訪れない。

 ほとんどの時間を〈現実逃避〉をするように

暮らしているような気がする。

 けれど、もっと成長したいからそうしているのだ。

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 空道をしたら、なにか開けるかもしれません。

 体のどこかが痛くても、動く。

 頭がぼんやりしていても、目を覚まして脳を動かす。

 いつか停止してしまうまでは、

全力で動いていきます。

(社)全日本空道連盟 大道塾静岡西道場

(社)全日本空道連盟 大道塾静岡西道場は静岡駅近くで稽古をしています。 空道は総合格闘技であり、礼節を重んじる武道です。 責任者・門井研は、大学入学から現在まで35年のキャリアがあります。 静岡県空道協会と静岡市空道協会に所属。 空道は、2026年青森県国民スポーツ大会のデモ競技となりました。

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