ときどき、頭の中が空っぽだという気がしてならなくなる。
忘れっぽいというのではなくて、
探っても何も残っていないという感覚なのだ。
忘れたのなら、残滓くらいは見つかるはずだけれど、
頭の中を見わたしても、白っぽくぼんやりした壁ばかりで
もともと何もなかったのではないかと思えてくる。
こうしている間もまわりの連中は
ひとつひとつ理解を深めているんだと思う。
眠る暇を惜しんで研究に没頭したり、
瞬発力や筋力増強に励んでいるはずだ。
なのにぼくは突き詰めて考えることでも徹底的に動くことでも
努力が全然足りなくて、だから
何もうまくいっていない……などと考えていると
空が暗くなり、雨音がしてきた。
こういうときはいっそのこと、
もう休んでいるべきだと思う。
今日9/23は秋分の日の振替休日のため
稽古は休みなのだし、もうなにもせずに昼寝でもしてしまえと
思うけれど、
やはり気晴らしでもしようかなと10kmランニングに出ようと思う。
次の稽古は9/27(金)。
努力だの強運だのと仰々しく考えることから離れて、
すべては気晴らしとか気休めとか暇つぶしだと決めつけてみる。
つまらないなら待つ。男子は死んだ。
などと適当な回文を考えるうちに雨が止む。
ランニング中に目に入ったこの木は何という名前だろうと調べてみると、
サンゴジュというのだった。
とても燃えにくいため、防火樹として植えられるという。
花言葉は「負けず嫌い」。
燃えにくいのに負けず嫌いとは、
いかしているではないか。
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