「侍タイムスリッパー」を観る。
TOHOシネマズ浜松の、土曜午前9:25の回へ歩いていった。
映画館へ足を運んだのは何十年ぶりだろう。
映画はもっぱらテレビで録画して観てきた。一昨日、ポセイドン・アドベンチャーを観たばかりだ。古い映画だけれど、生きようとする人物に心を動かされる。
映画館へ行こうと思ったのは、尊敬する兄貴分が「東京で単館上映した作品が、全国でも観られるようになったから」と勧めてくださったからだ。着いてまず、スクリーンがこれほど大きかったことに驚いた。
幕末の京都で会津藩士が長州藩士の屋敷の前で待ち伏せし、出てきたところで刀を抜く。
折しも天気が急変し、雨が降り、雷鳴が轟く。刃先を頭上にかかげたとき、落雷した。
眼を覚ますと、町の往来で与太者が若い娘をからかうところへでくわす。止めようとすると、現場監督に撮影の邪魔をするなと叱られる。
時代劇の撮影所だったのだ。江戸幕府が140年前に滅んだと知ってがく然とする。
彼は助監督の取り立てを得て、斬られ役として働こうと思う。
実入りは少ないけれど、知らない時代でできることはこれくらいしかない。
何もかも失ったから、がんばるしかないと彼は言うのだ。
主人公の、不器用ながらも一生懸命に生きる姿に圧倒されて涙が止まらなかった。
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金曜の夜は静岡西で懇親会をした。
格闘技、武道についての熱い想いを聞いて、帰りの新幹線で自分はこのままでいいのだろうかと何度も自問する。
日曜の今日も暑かったけれど、週課の10kmランニングにでた。
夏の間はシューズまで汗でずぶ濡れになるので帰宅するとすべて洗濯する。
洗濯するのも億劫になるほど、体力が落ちているのを感じる。
それでも動き続けるのは、刀がやせ細っていっても、手入れだけは怠らないでいたいからだ。
明日は敬老の日。祝日にあたるため静岡西道場の稽古はお休みです。次の稽古は金曜。
目の前の大事なことをひたすら追いかけていきたいと思う。
ぼくにできることは本当に大したことがないが、燃やせるものは命までもくべて、高らかに炎を。
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