中部地区空道試合へ参加

 今日豊川市でおこなわれた中部地区空道交流試合へ、

静岡西からは2人の選手が出場しました。

 12歳以下女子の部では大嶋智乃選手(9級)が出場。

 一回戦、愛知県協会(豊橋)の選手に

ハイキックで効果を先行されたものの、

終了間際にすばらしいハイキックを放ちました。

 智乃選手の蹴りの軌道は、

途中までヒザがまっすぐ上がってきてから、

ミドルかハイに変わるので防御がしにくいのではないかと

思います。

 その後も随所でタックルをしようと飛びこんでいきましたが

一歩踏みこみを許されず判定負け。

 二回戦は大阪府協会(岸和田)1級の、

級も身体の大きさも勝る実力者を相手に

惜しくも判定負け。

 ハイキックを受けても、組みから倒されても

ひるむことなく立ちあがって、ただひたすらシャチのように

立ち向かう姿をみていると、

命の燃えさかるさまに感動します。

 午後はシニアの部に京谷規秀選手(8級)が出場しました。

 初戦は17歳も年下で、上背もある選手でしたが、

真っ正面から打ち合って判定負け。

 次の試合も上背のある相手に対し、

最初に効果を取られたものの、

ローキックとダッキングからのワンツーカウンターで効果を取り返して

逆転勝ちを収めました。

 優勝はなりませんでしたが、京谷選手も胸の熱くなる闘いでした。

 当道場に限らず、

どの県の道場の選手も、ヘッドギア越しに見える表情は

相手をにらんでいない。

 ただ自分を輝かせることにだけ集中している印象を受けました。

 試合が終わったとたんに、

相手を称える笑顔になっているのです。

 防具を着けているとはいえ、

殴ったり蹴られたりすれば痛みを伴います。

 べつに嫌いでも憎くもない、いや、だいたいが初対面のひとに、

拳や足をぶつけあい、畳へ投げあい、腕や首を極めあうというのは、

とても神経をすり減らします。これは試合を経験したものでしかわからない。

 そういうことの相手になってくれるひとは、

自分と同じ奇特な人……といって悪ければ、同じ志を持つ同志なのだと

試合を通してわかってくるのだと思います。

 相手がいなければ自分も存在しない。

 試合を見ていて、

ぼくも後輩たちのようになりたいと思いました。

 もういちど、

選手じゃなくても、どんなことだっていいから、

頭の中が真っ白になるほど自分を追いこんでみたい。

 浜松へ帰ってきて、10キロ走る。

 それでも彼らほどの情熱を、

自分にとりもどせない。

 すばらしい闘いが頭の中に焼きついている。

(社)全日本空道連盟 大道塾静岡西道場

(社)全日本空道連盟 大道塾静岡西道場は静岡駅近くで稽古をしています。 空道は総合格闘技であり、礼節を重んじる武道です。 責任者・門井研は、大学入学から現在まで35年のキャリアがあります。 静岡県空道協会と静岡市空道協会に所属。 空道は、2026年青森県国民スポーツ大会のデモ競技となりました。

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