年末年始は母親の嫁ぎ先である成田市へ行き、
弟一家と落ちあった。父も母も元気だった。
三年ぶりに会う姪は四歳になっていて、
大人の心の揺れを敏感に感じとって「傷ついたの」などと尋ねていた。
甥は七歳で、食卓を囲んでいると
もう晩酌をともにしているような感じがしてくる。
みんな違う人格を持っている。大人と違うのは世間知だけである。
自分自身は若者たちの間には入らないようにしている。
ぼくがいること、話すことで、
少年や若者がいやな気持ちを持ってほしくないと思うからだ。
こう考えているから高尚というわけでは決してない。聖人ではない。
ぼくはもっと努力して、ちゃんとした人物にならなければ、
恥ずかしくてひとまえに出ていけないと毎日考えている。
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1/3には浜松へ帰ってきて、高校の同窓会へ出た。
やさしい人たちと過ごす。
サンプラザ中野先輩も登場(そっくりさんです)。
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静岡西の初稽古は1/5木曜でした。
打撃のディフェンスから投げていく練習を繰り返し2時間。
昨日土曜はロードワークで10kmラン。
どうしたら人格を磨けるのかわからないまま、
読書はする。
江戸川乱歩ベストセレクション(短編集)「人間椅子」のうち、
ぼくが気に入ったのは「お勢登場」だった。
肺病病みの格太郎は今日も妻がひとり外出するのを我慢しなければならない。
妻は文無しの学生と不倫をしにでかけるのである。
知っていて格太郎が妻と離別できないのは、自分が病弱であることもあるが、
妻のことをあきらめきれないからだった。
彼女は格太郎を愛撫することも忘れないし、
第一に子どももいるから、と離縁を勧める弟に言い訳するのだ。
妻が留守の間に、子どもが「友だちを家に連れてきていいか」というので快諾する。
子どもはさっそくかくれんぼを始め、格太郎にも仲間になってと頼んできた。
格太郎が押し入れの隅に身を隠すと、さらに隠し戸があることがわかり、
鬼に見つからないように閉じこもるが、強力な鍵がかかってしまう……
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明日1/9(月)は祝日に当たるため、
静岡西の稽古はお休みです。
次は1/12(木)19:00〜です。
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