Day to Day(講談社編)を読み終える。
2020年4月以降のコロナ禍にあって、著名な作家陣が書きあげた
掌編を集めた作品集。400頁ほどの厚い本である。
「子守歌を聴いている」(似鳥鶏著)
主人公の男性は、近所の男性とテレビ電話で育児の話を頻繁にする。父親同士でないとわからない悩みがある。
その育児仲間の男性から、うちの子が泣く理由がわからないと相談される。
その男性の、生後五ヶ月になる娘は、彼が立って抱っこして歩いているときだけ、突然泣きだすと訴える。奥さんや義父母が同じことをしても泣かない。しかもその頻度が増えているという。
そんなに赤ん坊に嫌われてしまう彼は、どんなひとなのだろうと読みながら心配する。
相談を受けた主人公の男性は言うのである。「ひょっとしたら病院に行ったほうがいいかもしれない」
「赤ちゃんはそんなに切羽詰まった」
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他にも佳品がたくさんあった。
人が語る話はとてもおもしろい。もちろん、映画も音楽も。
土曜に10km走って、日曜は読み続けて今日月曜は空道の稽古。
今日は6人で。少年部も一般部も、シニアもみんないっしょに楽しむ。
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