折しも10月27日から読書週間が始まった。14日間である。
まずはショートショート集の「星町の物語」(太田忠司著)を読む。
「球根」
夫が花壇に植えたのはクロッカスの球根だった。「帰ってくるまで世話を頼む。春にはきっと咲くから」
そう言って夫が入院してから、球根の世話は妻の仕事になった。今まで花を育てる経験はなかった妻にとっては大変な仕事だった。園芸の本を読み、毎日花壇をのぞきこんで土の中の球根を、夫が退院するまで枯らしてはならないと彼女は誓う。
春が訪れたころ、球根が土を割って小さな芽を出した。
夫が花の世話をすることはもうない。妻がしなければならなくなってしまった。
「もうすぐ花が咲くわよ」妻は夫に語りかけるが当然ながら返事はない。
……
たった一、二枚で終わろうとする話で、また泣かされてしまうと感じたのに、
そうではなかった。
東孝先生なら「イヨー」とおっしゃったに違いないと思う。
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月曜の稽古は4人で。
稽古は二部に分けて、一部を追いこみ、へとへとになったところで
二部で追いこむ。
月曜の夜、Instagramに投稿しようとすると、
不具合が起きてできなかった。
翌朝見たら、投稿されていた。多くの人の端末で同じ現象が起きているようだった。
土曜日は15kmを走った。よく1時間半も費やせるものだと我がことながら感心する。
日曜はひたすら、話を読む。読書週間の今は入院中かと思うほど、
本、映画、ラン、稽古の繰り返しである。
写真はロードワークの一環で、シャドートレーニング。
相手のパンチをダッキングでかわして右のカウンターパンチを当ててのけぞらし、
さらに左のフックで相手の脳を揺らしてから
右の首投げをするトレーニング。倒れたあとは関節技と絞め技で制します。
多くの人が終わった人だと断定しているのは
わかっています。
けれど、自分がしたいことは、
誰も傷つけないかぎり
していきたいと思っています。
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