新幹線の下り、見知らぬ三世代の女性たちが階段を降りていく。
改札へと降りる踊り場で、
リスのぬいぐるみを抱えた小さな女の子がちょっと立ち止まる。
すると七十代、とおぼしき女性がかがんで、
その子の肩を抱いて、目線を同じくらいにして見上げた。
女の子のほうは、リスのぬいぐるみしか見えなかったし、
その母親は全く見えなかったのだけれど、
年長の女性の表情だけが視界に飛び込んできた。
先輩、その喜びと希望に満ちた笑顔は、
映画に出られますよ……って思う。
そんなにうれしい気持ちをいだいたと思われる知らない人は、
きっと東京に住んでいて、ディズニーランドからいっしょに娘と孫と
新幹線に乗ってきて、今夜はいっしょに娘のマンションで語り合うのだろうと思う。
誰にも、いやなことがおきませんように。
おきたとしても、救いの人がかけつけますように。
生きていると、傷つくことばかりかもしれないけれど
どうして生まれてきたんだろうなんて、疑問に思うまでに
誰も傷つきませんように。
そうして、たとえどん底におちてしまったとしても、
一夜にして伸びていく植物のように僕がなって、
つかまってくれたら地上へと、
あなたが再び、足を踏み出していけるように。
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今日はマンツーマンで特訓をする。
今日も来てよかったと思ってもらいたいがために
力を尽くして空道の稽古をともにする。
グレイシー柔術の稽古にも、変わらず毎週行っています。
まだ茶帯なので、学んでいる途中です。
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