大学生時代にさんざん、
安物(離島で大きなパックに入ってたしか640円だった)を
飲まされた(おごっていただいた)おかげで、
嫌いになった(くさかった)のが、
日本酒だった。
口に含んだ瞬間、≪鯉の滝登り≫と形容していた吐き気がこみあげて、
がまんして飲み込むと酩酊が血管中を駆け回るから、悪夢にうなされても
覚えていることもできなかった。
しかしそういうときは必ず、≪旅の会≫のともが、ぼくが仰向けに眠らないよう、
(のどにものがつまらないよう)不寝番を務めてくれた。
どれくらい飲んだかというと、
就職時に健康診断をして肝機能が異常値に達していて
再検査してもよくなかったくらいである。
本当に焦った思い出である。
ところが、二十代終盤で、「これはうまい」とうなる日本酒に
出会ってしまったのである。
それが、磯自慢(いそじまん)である。正月に父と一緒に一升瓶を飲み干してしまったほどである。酒にあまりつよくないぼくがである。
スポーツだってそうだと思う。
小学生から高校生までずっと、体育が最低点の成績だったのに
なぜか空道を始めて、
もう30年なのである。
今日も楽しい稽古を、すばらしい後輩と。
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