明日10/10(月・祝)の稽古はお休み

 以前から気になっていたのに

【右は行き止まり】【まっすぐ行くなら八方塞がり】などと

黄色の背景に赤字で警告が掲げられていたから

ランニングコースを曲げた結果、

通り抜けることができなかった道がある。

 地図で確かめると高台にあり、浜松拘置支所という文字もあった。

 隣の地区は私立浜松開成館高校である。

 JR浜松駅から3kmほどにある〈魔の地区〉を、

この三連休を使って、ぜひとも突破したいと企図した。

 本当は歩いていってもいいのだが、

あるくとしたら距離はどうしても20kmくらいないと「ものだりんら」と思う。

 それで10kmランニングの途中で通りがかってみようと考えたのだ。

 なるべくこれまで行ったことのない道を選んでいくと、

猫が通るような細道に入りこむ。

 西伊場まで行って、引き返してくる。折り返して10kmにしたいたがめである。

 帰りが当日ランの眼目である。

 高台まで走っていくと、犬を散歩している高齢の男性がいて、

ちょっと強面な感じである。「こんにちは」と挨拶をすると

先方もこんにちはと返してくる。

 ぼくはその町ではよそ者だけれども、敵対心はないという表明をするのだ。

 幾度かやってきた行き止まりにたどりつく。

〈まっすぐはなにもないし行き止まり〉と書かれている掲示板の前を通り過ぎて、

断崖に建った住宅の横を通り過ぎると、

果たして見えてきたのは〈浜松拘置支所〉であった。浜松駅前までが見渡せる高台にあった。

 鴨江地区である。少し行くと分譲地が販売されていた。

 坂道をくだっていくと、古い住宅地が見えてくる。

 左手に平屋建ての住宅があり、下っていくとちょうど、

女性が玄関から出てきたところだった。

 総白髪の女性はとても緩慢な、

しかしとても優雅な動作で郵便受けをのぞきこんでいた。

 高齢になったら発現すると、

少なくともぼくの周りの人が恐れているような、

記憶や知性や体力を失っていくことなどについては全く心配はないんですよという主張が、

その女性から伝わってきた。

 穏やかな笑みを浮かべていた。


 通ることができるのはバイクだけ、という

狭い路地を走っていくと、

椰子の木が生い茂り洋館がたちならぶところにでくわす。

 そして、寺がみえた。こんな小さな、狭い路地ばかりのところに、と驚く。

〈人体解剖発祥の地〉と小さく札が立てられているが

さほど不気味でなかった。墓所をひとめぐりして敷地の広さにまた驚く。

 遠くへ行けなくても、近所でも巡る速度が違ったらきっと、

昨日までとは違って見えたり感じたり考えたりなどと、

新しい発見があると思う。

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 明日、10/10(月)は祝日なので、

静岡西の稽古はおやすみです。

 けれどスポーツの日。

 気象など関係なく、自主トレをしたいと考えています。

(社)全日本空道連盟 大道塾静岡西道場

(社)全日本空道連盟 大道塾静岡西道場は静岡駅近くで稽古をしています。 空道は総合格闘技であり、礼節を重んじる武道です。 責任者・門井研は、大学入学から現在まで35年のキャリアがあります。 静岡県空道協会と静岡市空道協会に所属。 空道は、2026年青森県国民スポーツ大会のデモ競技となりました。

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