倫理的に正しいことと邪なことは区別ができる。
けれどそれは、あくまでも世間の決めた
画一的な価値観なのかもしれない。
例えば、ほんとうに例えばの話だけれど、
親が小さな子どもを殺してしまうとする。
まだ五歳にもなっていない、かわいらしい天使のような男の子である。
なぜだろう。
彼ら家族が住む池の周りにできた新興住宅地では折しも、
五歳以下の幼児たちが次々に行方不明になっていた。
池というのは、禍々しい昔話がついていたから、
新興住宅地はとても安価に売り出されたのだった。
そんな曰くなんて信じないという若い世代が買って作った
コミュニティである。
隣町の高級住宅街の住民から
「あのひとたちは人身売買で得た資金で家を買った」とか
「壮絶ないじめをして大きくなった悪魔的な人物たち」などという
噂が出回る。
だからてっきり、かの住民たちはそろって子殺しの重大犯罪者たち、と
思えてくる。
けれど学校の小動物虐待疑惑を発端にして
親に殺されたかわいそうな、天使のような男の子に疑いの目が向けられる。
その男の子は自分よりも小さな子たちを残酷に殺していたのだ。
その悪鬼のような所業を見かねて、
両親が我が子を手にかけた、というのが真相だった。
誰が本当に悪い人なのだろうか、という考えるのは愚問だと思う。
どんな状況だろうと、他人を殺すことは悪いことなのである。
ただし負けっぱなし、言われっぱなしではいない。
他人の命が大事なのと同じように、
我が命も大切だと思ったらおかしいだろうか。
大切なものを全力で守るために、
格闘技を学ぶわけである。
水曜はグレイシー・バッハ静岡の稽古へ行く。
もちろんみな柔道、柔術の達人なのでへとへとにさせられる。
木曜はみな所用により静岡西の空道稽古はお休みでした。
明日土曜から空道の支部長が全国から東京へ参集する。
静岡西からも門井が参加。
日曜は北斗旗全日本選手権大会である。
〈空道〉という競技が現在、どんなものに発展しているのか
とても楽しみである。
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