ぼくの容姿は醜くて小柄です。
年齢もおじさんといわれて久しく、
仕事では能力のなさを笑われてばかりです。
ほんとう、もっとかっこいい顔に生まれてたら、
もっと思いやりにあふれた性格だったらって
毎日はがみしています。
でも、夜は空道という総合格闘技の道場で
仲間といっしょに汗をながしています。
日中の、はがみが、はにかみや、あまがみや三上に変わります。
毎日のように考えているのは、
ぼくが、優しいひとになれますように。
やさしいひとたちが、傷つきませんように。
ぼくの全身からねじが外れていって、
腕がもげて、足をうしなって、胴体が川に流されても、
見えていたからだをすべてなくしても、
一匹のアリに憑依してでも
味方についている。
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