無茶を厭わない

 今日は祝日のため稽古はお休みでした。
 家に閉じこもって、
「少女ポリアンナ(エレナ・ポーター著)」を
三時間かけて読み終える。
 11歳のポリアンナは両親を亡くして母の妹の元へ身を寄せる。
 ポリアンナはか弱き乙女ではなく、
空気の読めない、
他人の気持ちに頓着しない女の子。
 捨て猫や野良犬、さらには身寄りのない男の子を拾ってきては
一人暮らしだった「おばさんが喜ぶと思って」と言う。
 僕には無神経とも思えたポリアンナの性格は、
読み進めるにつれて感銘を受けるようになる。
 椅子に座り続けて腰が痛くなり
立ち上がって今度は
「さよならドビュッシー(中山七里著)」を
三時間半かけて読む。
 火事で祖父と従姉妹が焼死し、
自らも全身にやけどを負った
高校一年生の女子が、祖父の遺産を継ぐ。
 金満家だと学校ではいじめられながら、
かっこいいピアノ教師の手ほどきを受け
懸命のリハビリをして
ピアノの演奏が再びできるまでになる。
 火事は事件性があると警察がみて
捜査しはじめる。歩くのにも不自由な彼女を、事故にみせかけてさらに大怪我をさせようとする何者かがいる。
〈何かなそうとする人は、無謀なこともする人〉(ちょっと違ったかもしれないが)だという言葉が印象に残った。
 気づくと窓の外は陽が落ちかかっていた。
 休日三日間のうちに
週課10kmも忘れずに走る。
 新型コロナワクチンも打ってもらって、
両腕が痛くて熱も少し上がり伏せっていたくなる。
 多少、自分に負担がかかっても
やり遂げる人たちがいる。
 彼らは他人に優しいか、
少なくとも他人の希望を叶えようと奮闘する。
 僕もそうしたいと思う。

(社)全日本空道連盟 大道塾静岡西道場

(社)全日本空道連盟 大道塾静岡西道場は静岡駅近くで稽古をしています。 空道は総合格闘技であり、礼節を重んじる武道です。 責任者・門井研は、大学入学から現在まで35年のキャリアがあります。 静岡県空道協会と静岡市空道協会に所属。 空道は、2026年青森県国民スポーツ大会のデモ競技となりました。

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