今日は祝日のため稽古はお休みでした。
家に閉じこもって、
「少女ポリアンナ(エレナ・ポーター著)」を
三時間かけて読み終える。
11歳のポリアンナは両親を亡くして母の妹の元へ身を寄せる。
ポリアンナはか弱き乙女ではなく、
空気の読めない、
他人の気持ちに頓着しない女の子。
捨て猫や野良犬、さらには身寄りのない男の子を拾ってきては
一人暮らしだった「おばさんが喜ぶと思って」と言う。
僕には無神経とも思えたポリアンナの性格は、
読み進めるにつれて感銘を受けるようになる。
椅子に座り続けて腰が痛くなり
立ち上がって今度は
「さよならドビュッシー(中山七里著)」を
三時間半かけて読む。
火事で祖父と従姉妹が焼死し、
自らも全身にやけどを負った
高校一年生の女子が、祖父の遺産を継ぐ。
金満家だと学校ではいじめられながら、
かっこいいピアノ教師の手ほどきを受け
懸命のリハビリをして
ピアノの演奏が再びできるまでになる。
火事は事件性があると警察がみて
捜査しはじめる。歩くのにも不自由な彼女を、事故にみせかけてさらに大怪我をさせようとする何者かがいる。
〈何かなそうとする人は、無謀なこともする人〉(ちょっと違ったかもしれないが)だという言葉が印象に残った。
気づくと窓の外は陽が落ちかかっていた。
休日三日間のうちに
週課10kmも忘れずに走る。
新型コロナワクチンも打ってもらって、
両腕が痛くて熱も少し上がり伏せっていたくなる。
多少、自分に負担がかかっても
やり遂げる人たちがいる。
彼らは他人に優しいか、
少なくとも他人の希望を叶えようと奮闘する。
僕もそうしたいと思う。
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