毎日が同じことの繰り返しだと感じた時、
僕は違うことをし始める。
そのうちの一つが外国語学習である。
十年前にブラジリアン柔術をはじめた頃、
たくさんのブラジル人が道場にいた。
彼らと意思疎通を図りたくて、
〈そもそもブラジリアン、とついている競技ではないか〉と思い
参考書を買って単語や例文を覚えていった。
当時、黒帯を締めたブラジル人の先生が
スパーリングの最中に「カドイ! ペスコソ!」と叫んでくれたのだけれど
意味がわからなかった。
ペスコソは日本語で「首」という意味である。
「首絞め(十字締め)がいけるぞ!」と助言してくれていたのだった。
外国語の覚え方はぼくの場合、ほとんど語呂合わせである。
小さい頃、実家で「ペス」という名前の雑種犬を飼っていたと思いだす。
そうして、
「ペスこそ、新しい首輪を買ってもらえばいいだに」と覚えるわけである。
※写真の犬はペスではなく父が飼う犬です
語呂合わせを考えるのにはかなり時間がかかるし、
その語呂合わせも何度も口にするのでかなり回り道に思えもする。
でもそれは、ぼくにとって楽しい冒険なのである。
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今日の稽古は出稽古の親子を含めて4人で。
みんな持っている希望をかなえるためには
やはり時間がかかると思うのだけど、
目指している時が実はほんとうにたのしいのだと、
そして、路傍で応援するぼくも、
とてもたのしみなんだと、
そう思っています。
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