時間がかかるが楽しい冒険

 毎日が同じことの繰り返しだと感じた時、

僕は違うことをし始める。

 そのうちの一つが外国語学習である。


 十年前にブラジリアン柔術をはじめた頃、

たくさんのブラジル人が道場にいた。

 彼らと意思疎通を図りたくて、

〈そもそもブラジリアン、とついている競技ではないか〉と思い

参考書を買って単語や例文を覚えていった。

 当時、黒帯を締めたブラジル人の先生が

スパーリングの最中に「カドイ! ペスコソ!」と叫んでくれたのだけれど

意味がわからなかった。

 ペスコソは日本語で「首」という意味である。

「首絞め(十字締め)がいけるぞ!」と助言してくれていたのだった。


 外国語の覚え方はぼくの場合、ほとんど語呂合わせである。

 小さい頃、実家で「ペス」という名前の雑種犬を飼っていたと思いだす。

 そうして、

「ペスこそ、新しい首輪を買ってもらえばいいだに」と覚えるわけである。

 ※写真の犬はペスではなく父が飼う犬です


 語呂合わせを考えるのにはかなり時間がかかるし、

その語呂合わせも何度も口にするのでかなり回り道に思えもする。


 でもそれは、ぼくにとって楽しい冒険なのである。

+++++

 今日の稽古は出稽古の親子を含めて4人で。

 みんな持っている希望をかなえるためには

やはり時間がかかると思うのだけど、

目指している時が実はほんとうにたのしいのだと、

そして、路傍で応援するぼくも、

とてもたのしみなんだと、

そう思っています。


(社)全日本空道連盟 大道塾静岡西道場

(社)全日本空道連盟 大道塾静岡西道場は静岡駅近くで稽古をしています。 空道は総合格闘技であり、礼節を重んじる武道です。 責任者・門井研は、大学入学から現在まで35年のキャリアがあります。 静岡県空道協会と静岡市空道協会に所属。 空道は、2026年青森県国民スポーツ大会のデモ競技となりました。

0コメント

  • 1000 / 1000