昨日は祝日なので一日中自室で過ごす。
朝起きてから正午まで都筑道夫「びっくり博覧会」「スリラーハウス」を読む。
コストコで買ってまだ残っていた、そばをゆでてわかめをもどし唐揚げを添えて
昼食にする。
だいたい午後から買い物にでかけるのだけれど
日曜に食材を買いこんでいたので
では散歩に行こう、いや走ってもいい、などと考えているうちに
夕暮れを迎える。
いっそのこともう、晩酌をはじめてしまえと
父のように飲み始めるが、母のようでもあると思う。
午後六時から、キッチンで自炊をしながらリビングのテレビで
映画「セブン・シスターズ」を観る。
街路は人でいっぱいである。
母を亡くし、父の手で育てられる七つ子の名前は、
「月曜」から「日曜」まで。
毎日、外へ出て行くのは、七つ子のうち一人だけである。
大人になった今でも、一つの職場へ、この家には一人しか子どもはいないと信じてもらうため、七つ子が一人の人として振る舞い出社する。
人口が爆発的に増加して食糧危機を迎えることを懸念した政府が
子どもは一人しか育ててはいけないと禁じて出産抑制策に出て数十年が経つ。
二人目以上の子どもがいることがわかったら、
冷凍睡眠で未来へ送りこんで、食糧危機が解決された時代で
幸せな暮らしをしてもらうと当局は説明していた。
小学生の時、七つ子のうちの一人がスケートボードで転んで
人差し指の第一関節から先をなくした。
七人全員、同じでないと当局にばれてしまう。
父は「月曜」に、姉として手本を見せろといって、切り落とす。
そんな風に昔から用心してきたから、当局に七つ子がいっしょに暮らしていると
ばれたのはなぜかわからなかった。
月曜がある日、家に帰ってこない。
心配するが、探しに行ってもし鉢合わせしたら、子どもが複数いることがばれる。
しかし心配だし、出社しなければ怪しまれるので火曜がでかける。
それからひとりひとり、捕まって殺されていく。……
立ったまま2時間の映画を観た。
翌朝は、さぞカロリー消費はなはだしく減量しちゃってるらと思ったところ、
二キロも増えていた。
晩酌の間に食べ過ぎ飲み過ぎをしたのだった。
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今日の稽古は3人で、男おいどん。
突き蹴りに対して、かわしてカウンターをとって
投げを打ち、関節技を極める、ということを
一時間半。
慕ってくれる、と少なくともぼくが思っているひとたちのために、
力を尽くしたい。
ぼくにできることがある、とおもうだけで
とても幸せなのである。
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