会社の、競技は違えても
同じ武士道を志す先輩から
「最近ロードバイク乗ってる?」と尋ねられ、
もぐもぐと口ごもってしまった。
コロナ禍でもあり、と≪言い訳をして≫遠出はしていない。
先輩が説くには。
「だでこんだ。おぬしが思い込む不調とやらはそこに根ざす。
ずっと続けていることを続けんでこんだ。
いってこい。どこを目指すわけでもなく、
何をしにいくわけでもなく、
ただ自転車にまたがって、流れていく風景を見てこい」
出囃子や篠笛の音が聞こえてくる。
伝統芸能にかしづく。
地産品をかいこむ。
土曜は、遠州灘沿いにミニベロを走らせて、
浜名湖表口までいく。
たった44kmの道のりだが、着こんで走るとおびただしく発汗する。
何から何まで意見の合うひとなんてきっと、
いないだろう。
雷鳴とともに降臨する直感が同じひとも、
いないだろう。
でも、見た風景や、おいしいものや、ひとの生きざまに
同じように感動するひとならたぶん、
みわけることができるだろう。
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