今日は、塾生たちそれぞれが
訓練に向かいあうことになっため、
道場はひっそりとして
外気もひんやりとして
一人、ヘミングウェイ。
勝たなければ意味がないとか
始めたからには頂上を目指せとか
ああもうそんなことは当初まったく目指していなかった。
誰かと争うなどということは。
ただ空道という競技が、すてきに思えて、
楽しそうで、強くなりたかったから、というだけが動機でした。
試合に出るのは、稽古の一環として当然だったし、
でも別段、絶対チャンピオンになる、
などという悲愴感を抱いたことなどなかった。
自主トレとなった日に、体を動かしていると
なぜ空道をしているのか、思いだす。
誰かの評価なんて気にしたことがなくて、
理想の自画像に今の自分を近づけていきたい一心だったことを。
君なんかにできるわけがないと言われても、
馬耳東風だったことを。
だから柔和な表情をいつも浮かべているのに
吹いてきた風は事実ではないと、ちゃんと主張する君のことを
ぼくは一番、尊敬しています。
チャンピオンになることなんて、目標としたことはなかった。
楽しいと思うことをしていきたいのだ。
他人の批判などぶっちぎって、
けれど座右の銘を教えてくれた人を師と仰いで、
駅のホームを歩くおじさんたちが、とてもかわいいと思う、
今日この日を大事に、生きていけ。
そんな風に、今のぼくに告げる。
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