一週間のうちに二度、悪夢にうなされて目覚めるというのは
経験したことがなかった。
一つは土曜に見た、馘首の夢である。偉人から電話がかかってきて
失礼なことを言ってしまい「懲戒解雇」という不安で
汗みどろになって起きる。
もう一つは昨日見たもので、悪事の露見を恐れる夢である。
JR駅の近くにある駐輪場の2Fは、
ぼくが原付をおいているところであるが、
大勢が集まる中に、ぼくがお白州に引っ立てられる。
その悪事というのは、
ひとごろし、という物騒なものである。
殺した相手は見ず知らずの人。
外が騒がしくなって2Fから外を見下ろすと、
少年時代に飼っていたパグ犬が、
大型犬二頭からかみつかれている。
遠くから警告音が聞こえてきて、目が覚める。
音のもとはどこかと室内を探す。
心臓がぐにゃぐにゃとこねまわされるように
不規則な鼓動をした、ほどの悪夢だった。
いずれも目が覚めてからもしばらく、
今日から収入がなくなってどうしよう、と懊悩した。
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しばらくして、四連休が終わってまた
日常が再開したのだとわかって、胸をなで下ろす。
水曜はグレイシー・バッハ清水へ通っている。
いつものように稽古をして、
最後に、先生が「みなさんお知らせがあります」というので座る。
練習熱心で誰にでも惜しみなく助言するブラジル選手、
フラビオが、黒帯になった。
続いて、「門井さん茶帯になります」というので、
しばらくあっけにとられる。
ぼくがブラジリアン柔術を始めて9年が経過していた。
夢日記など、つけなければいいのに。
けれど自分を知りたい、と希求していて
ペンを持つ手から力が抜けるたびに目を開けては、
メモ帳へ、夢に見た出来事を書き付けていく。
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