ふだん、なるべく目立たないように生きているのだけれど、
実は活躍したい意欲がないでもない。
勝手ながらスーパースターを気取れる場所を、
血眼になって探したら目立つので、
さりげなく、
どこかにその機会が落ちていないか、みたいなふうに探す。
君だけの救難信号発信装置、というものを作ったのだが
試作品であり、かつひとつしか完成しなかったし、
手元に置いたままなので、
幸か不幸か、数多の人がボタンを一斉に押してくれて
枕元でブザーが鳴り続け、
不眠症や筋肉痛に悩まされるということもない。
でも、身近にある親切すらできないと、
気に病む。
それでも、かのスターの姿をみるだけで、
優しい気持ちが伝わってきてうれしくなるし、
背中を押される気もする。
スターだって窮地に陥ることがあるかもしれない。
そのときは、このなんでもないただのひとが、救いにいく。
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