たくさんシールをためて幾度も応募したけれど、
当たった、と今でも覚えているのは
小学五年生のころの「カールおじさん人形」である。
明治から送られてきてとても喜んだ。
当時は毎週のように、近所の友だちと
パン屋さんに通っては(サトウパンというパン屋さんである)、
コーラのビンの蓋を集めてヨーヨーと交換してもらったり、
カールとドクターペッパーで宴会を開いたりした。
ただし熱狂的なカールファンかというと、
もっと上がいるに違いないと思うのだ。
さらに突き抜けたマニアなのに、
でも、どうしてもカールおじさん人形を手に入れられなかった
という人がいたに違いない。
ぼくはおそらく理想とは言いかねる人生を歩んでいると思うし、
周りからもそう見えるだろう。
運も天賦の何かも近くを歩いていない。
けれど、空道の仲間と話していると
時間を忘れて笑うことができる。
ランニング中に道が消えていて驚く。
それでも脇を通って走り続ける。
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