二足のわらじを履く、というのはとても難しいと思う。
例えば、平日は会社員である場合、
本業をパティシエとする人と
同等または超える水準であり、かつ相当数の商品を
提供するためにはかなりの努力を必要とするだろう。
空道も同じである。
武道で生計を立てている人に対し、
会社員であり空道家である人は、
道場にいる時間は遠く及ばない。
また昼間は本業に集中するので
心身は疲れるだろう。
そのうえで、空道をするのである。
別段、これを二足目のわらじにしたいとはみな思っていないだろう。
ただ、磨いていく技と心が、
「なんでこんな驚異的な動きができるのか」と感嘆してもらうまで
芸術にすることができるなら
誰かの役に立つことができるのだったら、
空道家として本望ではないか。
こと空道に関しては、
一粒の麦、ということを意識して頑健な体を維持しようとする。
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